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執筆者の写真fullhands2016

下手なんですけど

麻雀が好きなんです。いわゆる「横好き」というやつです。厳寒期に、暖かい雀荘で飲みものを頂きつつ釣り仲間と打っていると、「この寒空の下で釣りなんかやってるヤツは完全に変態だな」という気持ちになります。北風が強く吹きつける冬磯で塩辛い釣りをするのは大好きなのですが、無風の冬は外に出るのすら億劫なのです。

さてさて、麻雀には「役満」と呼ばれる、一撃で局面をひっくり返す程の大技があります。その「役満」にも色々ありまして、個人的には「国士無双」というのが一番味わい深いと思っています。13種類の牌を一枚ずつ集めて、その中のどの一枚が出ても上がれる13面待ちなんかは最高に美しいと思います。またその13種の牌を「無双の国士」になぞらえたネームセンスも秀逸ではないでしょうか。

長々と麻雀の話をした訳は、僕の作った竿用のネームの中に「国士無双」をモチーフにしたものがあり、ここで紹介させて貰えればと思ったからです。まあ、こういう仕事もやってますよ、というコマーシャルです。^_^

ちょっと見にくいですが、「Many anglers, 釣士無双 many minds」とあり、その下に麻雀牌っぽく13の漢字をレイアウトしました。漢字を選ぶ際は、僕の知っている釣り人を思い浮かべながら、その人の釣りを漢字一文字で表すと何だろうなあ、と捻り出していきました。Kさんはしぶといから「忍」の人だなあ。Nさんはあの手この手で何とか釣るから「技」の人か…。こんな時間も楽しいですね。

自分自身を振り返ると、10代20代の頃は情「熱」だけだったし、30代ではムダに「力」ばかり入っていたような。釣りが心底「楽」しくなったのは、恥ずかしながら、ここ最近の事だと思います。それまでは、自分にはない「技」や「忍(耐)」「根(気)」「鋭さ」のある人に憧れ、「勘」や「運」の強い人を羨ましく思ったり。それでも釣りってのは「喜び」や「心」「魂」こそ大切なんだと自分に言い聞かせていたなあ。釣り人の数だけ釣りの楽しみがあると思います。楽しみというか「Mind」と言い換えても良いかもしれません。皆さんはどんな「釣士」でなのでしょうか?

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